トランス脂肪酸
栄養療法の妨げになる原因は多くありますが、その一つが引き算の栄養学ができていない事です。
一番簡単な例は、不飽和脂肪酸です。
フィッシュオイルは魚からとれる良質の不飽和脂肪酸です。
細胞膜に取り込まれ、抗動脈硬化作用や、抗炎症作用をもつ優れた栄養素として認知されています。
最近、新薬も出て、その効果が医療関係者にも広く知られるようになりました。
ω-3脂肪酸は細胞膜に入り込み、細胞膜の脂肪酸組成を変化させ、
炎症性プロスタグランジンの遊離を抑制します。
これによって副作用のない、すぐれた抗炎症効果を発揮します。
また、脳は乾燥重量の60%が脂でできています。
(脳は電気信号を伝達するために、絶縁体が多く含まれることが必要です)
ですから、特に脳神経細胞のメンテナンスにはよい脂が必要です。
このようなフィッシュオイルの治療は、効果的がある人とない人に分かれますが、効果がない人に共通することはなんでしょうか?
それは、「食事が悪い事」です。
前述の通り、フィッシュオイルは細胞膜の脂肪の割合を変えることで、作用を発揮します。
ですから、いくらフィッシュオイルに含まれるEPA,DHAを多くとったとしても、
炎症を引き起こすアラキドン酸を含む肉の脂を多く摂っていると効果は出ません。
同じように、飽和脂肪酸、そして最悪なトランス脂肪酸を摂っていると、細胞膜の流動性は格段に落ち、神経の伝達はうまくいかなくなります。
この本、本当にお勧めです。
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トランス脂肪酸を中心とした多くの毒物から身を守る
「引き算の栄養学」について解説してある本。
★本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用
奥山 治美
キャノーラ油を中心とした植物油の健康リスク